水無月のつれづれ日記

アラサーOLの関心ごと

7SEEDSが完結 人生に効く名作をぜひ今すぐ読んでほしい

田村由美先生の漫画、7SEEDSが完結しました。

全35巻。16年にも渡る連載。

はじめの頃から読んできましたが、16年間作品の熱量を維持するのってもはや偉業と言っていい。

 

私がこの記事で伝えたいことはただひとつ、この漫画を全く読んだことがないという人は今すぐ本屋か満喫に行って4巻まで読んでみて下さい。 ぜひ、ぜひとも4巻まで。絵の癖が強いとか虫気持ち悪いとか言わずに読み進めて下さい。なぜ4巻までかは読んでもらったら多分分かります。

 

 

7SEEDS(1) (フラワーコミックスα)

7SEEDS(1) (フラワーコミックスα)

 

 

 

 

 

できれば予備知識ゼロで読んだ方がいいです。この作品の特色である絶望感と混乱を登場人物たちと同じ目線で味わえます。

 

そんなこと言われてもどんな話かも知らずに読んでみる気になれないよ、っていう方に簡単にあらすじを説明すると

 

「地球に巨大な天体が降ってくることが研究で分かった。直撃したら地球は塵などで覆われ太陽の光は届かず、また放射線などの影響で人類は滅亡してしまう。

政府は直撃を防ぐためあらゆる策を講じたが、避けられなかった場合にも人類滅亡を防ぐため若者を眠らせて冷凍保存し、長い年月の後に地球が安全と思われる状態になったら解凍されるようにプログラムしておいた。プロジェクト名は『7SEEDSプロジェクト』。

なにも知らずに眠らされ、未知の世界に放り出されたされた若者たちが協力して生きていけるよう、7人の若者+事情を知り若者たちを導くために訓練してきた大人(ガイド)1名を1つのチームとし、いくつかのチームを日本列島各地に配置した。7SEEDSとは命を繋ぐ7つの種子を意味する。

時は過ぎ、若者たちは目覚める。ガイドから知らされる事実。家族や友人は災害で死に、自分たちは生き残った。平穏な日常は眠っている間に失われ、なにも分からないこの世界で生きていかなければならない。」

 

 

なんかあらずじ書いてみるとSFもしくはパニックホラーっぽい。しかし中身はは壮大な人間ドラマです。

 

この話、というか田村由美先生の凄いところは「人間をまるごと描ききることができる」ところなんじゃないかと思います。

単純に良い人、悪い人っていうのはいなくて、登場人物ひとりひとりにそれまでの人生があり心がある。 だから登場人物がたくさんでてきてもみんな魅力的でつい感情移入して泣いたり憤ったりしてしまう。

熱く丁寧に冷静に人を描く。漫画ってこんなことができるんだなと驚かされます。

 

そして物語中にちりばめられた名言たち。 ここで引用すると安っぽくなってしまいそうなので避けますが、言葉には力がある!!というのを実感させてくれます。

命の物語であり

友情の物語であり

勇気の物語であり

成長の物語であり

絶望の物語であり

希望の物語であり

罪の物語であり

救いの物語であり

愛の物語でもある

 

読む人の立場によって何が響くかはきっと全然違うけど、きっと誰にでも心に響くポイントがあると思う。

私は何年経っても4巻の冬のチームの話が忘れられない。何度読んでも泣く。

 

ちなみの田村先生の作品は『BASARA』も超名作です。

私はこの作品と出会っていろんな感情を引きずり出され、人生観をごそっと変えられてしまいました。毎日惰性で何となく過ごしていた自分に、今すぐ人生を大切に生きようと思わせてくれました。

 

だれかがこのブログがきっかけで7SEEDSやBASARAを読んでくれたりしたら、それだけでブログ始めた甲斐があると思える。そのくらい大好きで、いろんな人に読んでもらいたい作品です。

もしそんな人がいたら、ぜひ感想教えてください。